今語るあの時あの歌 小椋佳 (CD BOOK series)
単なる「歌のエピソード集」ではなく,個人的にも交流を持つ著者が彼なりに「小椋佳」という一人の人間を描写しようとする意欲作。有名になった歌に関する記述と同じ重きを置いて,作家として,また一人の人間としての「小椋佳」の心の動きを読んでいって欲しい。
小椋佳 ゴールデン☆ベスト
2枚組。15曲ずつ計30曲収録。1枚目が初期の5年間ほどの曲、2枚目がその後15年間ほどの曲。
青臭いな、どれも同じような曲だ、小椋佳は結局アマチュアだったんだな、などと感じながらも1枚目は気に入りました。自分も青かったんだし・・・
2枚目は1枚目よりも多彩ですかね。が、少々退屈しました。特に近年のもの(といっても大分古い)は中年男の独り言じゃないでしょうか。年を重ねてそれなりの豊かさの人生経験を反映しているものの、そんな心境には誰でもなるんじゃないですか、特に新鮮じゃない、と評したくもなる。
それなのに星5つ?
まあ1枚目には満足しましたから・・・
もっとストレートな感情表現があってもいいだろうと思いますが、小椋佳にそれを求めるのは無い物ねだり、言わないことにしましょう。
小椋佳~自分史ベスト35 35th Anniversaryスペシャル・ベスト・アルバム
小椋桂がデビューしてから35年が経ったことを記念して作成されたアルバムです。これはプロデューサーの前山聿志氏が、数十枚にわたる2000曲という膨大な小椋桂の作品から、以下のテーマで選曲した企画とのこと。
1枚目(第1部)は、「青春〜生きる」というテーマで、2枚目(第2部)は「愛〜優しさ」、3枚目(第3部)は「夢〜人生」で選ばれています。
それぞれのテーマにあった詩を小椋桂がこの企画のために書き下ろし、それをステキな語りでナレーションしています。実に含蓄に富んだ深い内容で彼の作品を生み出す引出の多さと深さを知る思いでした。きっと人格がステキなんでしょうね。
小椋桂をほぼリアルタイムで『彷徨』から聴き始めました。個人的には、相当思い入れのある曲やアルバムもあり、銀行員とシンガー・ソング・ライターを両立させる生き方は魅力的な人生の過ごし方の見本として見てきました。この『自分史ベスト』を聴きながら、彼の才能の豊かさと底流にある温かさを再確認しました。
80頁のリーフレットには収録された38曲の解説と歌詞が掲載されています。プロデューサーの前山氏による全曲の解説はとても参考になりました。
また「小椋佳賛歌」では、井上陽水、岡田裕介、小野崎孝輔、倉本聰、紺野美沙子、さだまさし、星勝、堀内孝雄、吉永小百合、という豪華なゲストから寄稿された文が掲載されており、これがまたその時代のエピソードを知る上で貴重でした。
特にさだまさしが、「思い込み」を引用して語るくだりや、吉永小百合が映画『動乱』での印象を語るところは、同感でした。
巻末には4頁の伝記と6頁のディスコグラフィーも収録されています。
言葉ある風景 (祥伝社黄金文庫)
言語論+言語雑学書のような感じだ。
文は読みやすく、言葉の変化についても中立的・寛容(だが良い言葉は残すべき)な立場にたっているのでそれほどストレス無く読むことができるだろう。
第二章までは、名句・格言の選別センスの良さと解説及び展開の仕方が素晴らしい。
三章以降も「へぇ〜」と思うこともあって面白いが、テーマが江戸期の芸術・外来語についてといった限定的なものになり、それに伴い説明が冗長になっている。
自分は興味が無いのですこし飛ばし飛ばし読んだ。
二章までなら文句なく満点
小椋佳コンサート 未熟の晩鐘 [DVD]
アルバム「未熟の晩鐘」が好きで、買いました。冬の時期でか、度重なるコンサートでか、喉の調子が今ひとつです。でも、歌に対する情熱や歌唱法は抜群で、魅了します。度々ですが、喉の調子が良ければ星5つです。