カイジファン・福本ファンにはたまらない麻雀編! 展開が遅いという声もありますが、カイジの追い詰められた場面での心理描写はやはり秀悦の一言です。 ここからどうやって勝つんだ〜!?と、読み始めたら止まらないので、まとめ買いをお勧めします。 個人的には、第一巻で描かれたカイジのクズっぷりがいい味出していて好きです。ギャンブル抜きでは超がつくダメ人間のカイジが、大一番になると目つきが変わるのが格好いいです。 また、麻雀で対戦する相手の社長もこれまたいいキャラクター。性格最悪の守銭奴、対戦相手としては最高です。 カイジはやっぱり面白い!
1〜5巻が最初の物語。
ギャンブルを題材にした漫画だが、普通のギャンブル漫画では決してない。この漫画は人生そのものを描いている。
既存のギャンブルではないというところが面白い。ルールの曖昧さがいろんな知略を挟む余地を残している。ずる賢い人間にとっては願ったり叶ったり。現実社会も公平というのはあくまで建前で、資本主義の社会ではずる賢い人間が勝ち残っている。ある分野では、このずる賢さが「工夫」とか「努力」とか呼ばれ、もてはやされている。
勝つためには人を出し抜かなければならない。勝つためには仲間を作ることが重要。
仲間の結束力は一人では不可能なことを可能にし、戦略の可能性を広げる。しかし時には自分が助かるために仲間さえ騙すのだ。
本当に生死がかかった時、信頼というやつがいかに虚しい希望か思い知らされる。利害の一致のみが信頼に足る唯一の根拠。感謝や情なんてものは自らの生死が迫った時には最初に切り捨てられる。しかし一時の利益を優先して仲間を裏切れば最低限の信用すら得られなくなる。仲間になってくれるものはいなくなり、カモる側からカモられる側になる。
騙された者は相手を「卑怯」となじり、騙した者は「負け犬の遠吠え」と一蹴する。さっきまで「負け犬の遠吠え」と言っていた者が、立場が違えば「卑怯」と宣う(のたまう)。
騙され続けた者は、疑心暗鬼にかられ、騙すのが困難になる。更に騙すためにはより巧妙なトリックを使い、安心させてから地獄に突き落とさなければならない。
騙し合いの世界では、相手の考えをコントロールした者が勝つ。騙そうと企む者も、その騙そうという意図がバレた時点で騙される側の人間になる。未知の人物こそ一番厄介な相手。
騙し合いの世界では、情報が武器となり、軽率な行動が命取りになる。しかし死を恐れて一歩を踏み出せないものは結局は死ぬ。何度希望が失望に変わっても絶望の淵に追い込まれても一縷の望みにかける勇気が活路を見出す。
ここまでの絶望はあるかというほど主人公を徹底的に絶望の底まで追い込んで...。
この漫画は凄い。
借金まみれ・ギャンブル中毒のカイジが強制労働施設送りになってしまったところから、物語は動き出します。決して諦めずに、慣れない「チンチロ」で仲間とともにイカサマに立ち向かう姿は痺れます!また、その後のおっちゃんとの出会いから始まる一条とのパチンコ勝負は、カイジならずとも「ぐっ…くっ…」と唸らざるを得ない圧倒的迫力! 焼き鳥とビールに散財してしまうカイジの姿や、坂崎のおっちゃんとのやりとりがなかなか面白く、前シリーズに比べてカイジの人間臭さが多く描かれているのも魅力的。 読み始めたら止まらないので、まとめ買い必須っ!
救出ゲームも佳境のようだが、この巻では終わらない。
なんだかんだでもう7巻。
次巻で救出ゲームに決着が着き、13巻で「和也編」が終わると
したら和也との勝負より、この救出ゲームの方が
尺を取ることになってしまう。
ファンとしてはカイジと和也の勝負が見たいと思うんだが。。。
前章「17歩編」から、1ページあたりの密度が減り
展開が遅くなったように思う。
限定ジャンケン・チンチロ・沼攻略の時のような
先の読めない熱い勝負を期待したい。
付属の日めくりカレンダーは、ファンなら手に入れて損はない。
残念なのは、2012年限定仕様なところ。
どうせなら日付のみで半永久的に使えるようにしてほしかった。
あとはこのカレンダーのみで1200円近いというのは高すぎかな。
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