一体世間一般は何を聴き何を見ておるのか。アイリッシュミュージック無くしてブルース、ブルーグラスからカントリー、ロック、ジャズに及ぶ音楽全般は成り立たない。ことがこのdvdを見れば一発で分かるというのに…。 キラ星のごとく登場するスターミュージシャン達が、それぞれのスコープでもってそれを証明する。稀有の一枚。
ケルト・ブームの始まりは1986年BBC制作の"The Celts(幻の民・ケルト人)"がきっかけでした。これまで音楽の歴史におけるブルースの重要性ばかりが語られていましたが、このドキュメンタリーや91年のBBC制作の壮大な"Bringing It All Back Home"プロジェクトなどのお陰で、ケルト・ミュージックの重要性が再認識されるようになりました。これは音楽ファンにとっては大きな意識改革を促されたちょっとした事件だったと思います。
そうした流れの中で1997年にアメリカからの視点で作成されたドキュメンタリーが"The Irish America - Long Journey Home"で、これはそのサントラです。このアルバムはチーフタンズのリーダーであるパディ・モローニがプロデュースを担当したもので、チーフタンズを初めとするケルト・ミュージック界のビッグ・ネームからアイリッシュの流れを汲ロック〜ポップスの重鎮(V.モリスン,E.コステロ,S.オコナーなど)が名を連ねた豪華な一枚となっています。
個人的なことですが、発売当時シャルル・ド・ゴール空港で偶然試聴して夢中になって飛行機に乗り遅れそうになり空港アナウンスされてしまったということがあったので、忘れられない一枚です。
降伏し、居留地にやって来たコマンチ族最後の戦士シャナコ。
憎悪と憧れの目で迎えられたシャナコはある日偶然、目にした赤い髪の英語教師マギーに一目惚れし、とある疑惑で騎兵に囚われてしまう....。
命の危険を省みずシャナコを救出するマギーには結構ハラハラさせられ、、
かなり行動的な潔いヒロインだと。
対、ヒーローは”夜会服まで着こなす”インディアン。
(このギャップが良かった)
リンダ・ヒーローじゃないが、そのシャナコの持つ魅力も存分に生かされてあります。
英語が喋れるのをわざと隠し、マギーの授業を受けたりと茶目っ気も♪
よくありがちな白人と混血インディアンのロマンスですが、後半からハラハラのスリルとホットな場面で一気に最後まで読ませてくれ、すんなり楽しめる作品でした。
、、緻密な熱いラブラブ描写はちょっと意外でしたが、、(笑)
人種差別、インディアンへの偏見、罠、、、脱走劇あり、
まさにタイトルぴったり!
安心して読める作品です。
チーフタンズが今年11月来日します。私は30日に行きます。 結成50周年という音楽的偉業、特にリーダーのパディ・モローニの働きは アイルランドにとどまらず世界の至宝である。 アルバムLong Black Veil,Another Countryを通じて、ミック・ジャガーや スティングなどの違った面、また多くの新しいミュージシャンを知ることができた。 このことは私の音楽生活を超えて人生そのもを豊かなものにしてもらいました。 数々の共演者は、チーフタンズの音楽性とパディ・モローニの包容力のある人格 に触れて、あたかも音楽の根源を体感したかのように、心を解放して、伸びやかに 演奏している。それはチーフタンズという大木に集い、遊んだり、休息したりしている 動物や鳥たちの姿を見るようである。 ぜひ、今年の来日公演を機に、友人にチーフタンズを紹介してください。 ところで、The Lily of The Westを歌うマーク・ノプラーはいいです。選んでくれた バラカンさんに感謝!
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