「パリが沈んだ日」。印象的なタイトルにまず惹かれたが、 本書は文字通り、パリが水に沈む日=「洪水」をテーマとした書。 憧れの街・パリを象徴するセーヌ川は、氾濫・洪水を引き起こす 荒れる川でもあるのだとか――そんなことはまったく知らなかったから、 全編これ驚くことばかりの本である。 著者は「自然地理学」を修めた方。 本書の前半では、洪水の起こるメカニズムとセーヌ川の特殊性、 そして洪水をふせぐ治水の手法などが詳細につづられている。 「詳細」といっても、話はとてもわかりやすい。 用語の説明も丁寧で、参考図やグラフ、地図等もふんだんに挿入されているから スラスラと読み進めることができる。 大雨のほか、雪解け、解氷による増水を主な原因とするため、 パリの洪水は冬から春にかけて起こるのだそうだが、 下水道のネットワーク化や地下鉄の敷設などさまざまな理由により、 近代の洪水被害は、広範囲に深刻化するようになったのだとか。 19世紀以来、街並の美しさと近代性をほこってきたパリは 日本人にとって最も馴染み深いヨーロッパの都市だと思うけれど、 この部分を読むと、そのパリがまったく別の面から見えてくる。 後半は、紀元前1世紀から現在までのパリの洪水史。 印象的なのは、ちょうど一世紀前、1910年1月の大洪水だ。 ドキュメント風に語られたこの部分は、読み物としてもすごく面白い。 政府、軍隊、ボランティアが総動員で献身的に事態の収拾にあたる一方で、 陽気なパリ市民は、モンマルトルのキャバレーやダンスホールで 日々を楽しむことも忘れなかったし、 晴れ着をきて、セーヌ河畔に「一生に一度の大洪水見物」に出掛けることにも、 さして良心の呵責を感じなかったようだ。 災害の話なのに、そこここにユーモアが漂っており、おもわず笑ってしまうのは、 セーヌ川の流れがそもそもゆるやかで、 洪水が深刻化するまでの間に、ある程度の備えが可能だったからだろうが (だから死者も一人しか出なかった)、 ある部分は、やはりタフなパリジャン・パリジェンヌの明るさのおかげと、 それをたんたんと語る筆者のクールな語り口によるのかもしれない。 そんなこともあって読了感は爽やかだ。 河川ルートや河岸、橋、洪水ポイントをおさえたマップ類や、 年表、統計データなども充実している。 資料的な価値も相当に高いが、平易な語り口と、 珍しい洪水シーンをおさめた数々の写真のおかげで、 専門的知識の有無を問わず、楽しく読める本になっている。 新たな視点でパリの街を見ることができたのが興味深かったし、 そして何より、このテーマの書籍は本国フランスでも出されていないというから、 そのパイオニア精神には敬意を表さなければ―― というわけで、個人的には★5つ。 いつかパリに行くことができれば、セーヌ河畔をじっくり観察してみたい。
日本人ピアニストの中には、指は回るのだが、演奏は全く面白くないという欠点を持っている演奏家が散見される。しかし、辻井氏にはそのような欠点が全くない。彼のピアノは人とつながるための語りの言葉であり、聞く人はそれを「わたしだけのための語り」として聴くことができる。古典曲の演奏についてはかなり荒っぽいが、演奏者の心がひしひしと伝わってくる。最も良いのはやはり自作の小品集。何故かなつかしく、すでに深い馴染みとなっているように思われる美しいメロディが心に残る。辻井氏の今後の成長がとても楽しみだ。
思い出の町をDVDできれいな画面でみるのは最高です。自分でとったビデオよりきれいですし・・(--)。早く他の場所もDVD化して欲しい!
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