この作品1つでジェイソンステイサムという役者に惚れました。渋い声色に適度にハゲた頭でこなすアクションがとてもかっこいいです、正に理想の中年像。ストーリーがダメダメなのを除けば非常に良作です。
あとがきでSFじゃないんですと書いてますが、なんちゃって宇宙戦争よりはSFだった。とはいえ、味付けで、メインはラブコメです。 珪素生物の脳下垂体(宝石)で超能力が使えるような世界。珪素生物に押されて、人類保護区が設定されているような未来世界です。 依頼で運んでいた荷物から生まれた珪素生物な少女が「お父さん!」となついてきてくれます。 体当たりで愛情を示してくる娘キャラ。それをあしらう主人公というドタバタが楽しいラブコメでした。 ただ、科学と魔術なノリの珪素生物の世界設定はさておき、終盤バトルになってくると、各登場人物の視点で場面が切り替わりながら描かれるのですが、尻切れトンボというか、まとまりのない感じがちょっと残念。息切れって感じです。ちょい甘めで☆4なお勧め度です。 余談ですが。 あわむら赤光のデビュー作は、「メイン読者は高校生なので20代のオッサンはどうも」という編集部の意向で、主人公が10代に若返ったそうですが、この作品の運び屋な主人公もそんな若返りを果たし、若頭も女性化したのかなあと…。
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