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終身刑の死角 (新書y) 何の気なしに購入した本でしたが、非常に面白かったです。殺人と死刑そして刑というドラマティックな事象に対してはどうしても即時的な反応が出てきてしまいます。しかしこの作品はこのようなドラマティックな出来事に対しての多面的な接近を見事に果たしています。もともとは、仮釈放なしの終身刑という政治的な動きへの反対という非常に時事的な動機に基づいて書かれた作品のようですが、本書の射程と論理はその動機の時限性を超えて普遍的なものとなっています。統計を利用しての日本の安全神話崩壊という通説への論駁で本書は始まります。しかし話はそこで留まることなく、終身刑、死刑そして刑務所の実態へと冷静に議論は進められます。ここで議論のベースとなるのは人間にとって時間のもつ意味とかすかながらも可能性の維持が人間の生存への動機に与える影響です。この文脈の中で普段知られることのない刑務官の職務にも、縁の下の力持ちとしての文化的な宿命としての存在にスペースが与えられます。「被害者の視点」は深い論点を呈示しながらも、犯した罪の本質的な不可逆性への認識で締めくくられます。第7章は、刑を通した見事な日本社会論になっており、短いスペースながらも、日本の犯罪統制の歴史的なユニークさがその見事な成功と、一面では民主主義(個人主義)とは決して相容れないことのない日本社会の厳しさ(ページ183)が見事に指摘されます。追加で日本の社会における国家陰謀論の不成立性までもが、内輪話のようにコメントされますが、これはもう少しスペースがあった方が面白かったのかもしれませんね。そしてここでも取り上げられるのがマスメディアのどうしようもない幼稚さとその社会への害毒としての存在です。
ザ懲役 その犯罪は何年? (ラッコブックス) マスコミが流す様々な事件。目にするもの、気になるものは、そのまたほんの一部でしかないのに、なされた犯罪行為と量刑の重さについて憤りを感じることは結構ある。まぁでも大抵は顛末までは知らないまま忘れてしまう。通常は判決が確定して刑に服しているはずなんだけども、一体どれくらい入ったんだろうって思っても、まさかわざわざ調べたりしないよね。時間ないし面倒だし。そんなとき、結構こういう本を読んどくと雰囲気つかめるかも。実際の事件とその顛末(懲役)で構成されているから刑法のお勉強にもなるし、かといって判例集みたいな堅苦しいもんじゃないからさくさく読めるし。しかも手に馴染むサイズに重さで、値段もお手頃。
正義感ぶって感情高ぶらせても客観的データを知らないんじゃカッコ悪いし、とりあえずこの本を読んでみておくってのはいかがでしょうか。

ドラマCD「シャイニング・ウィンド」Vol.4 前半は、クララクラン達やキルレインなどがメインの話です。

後半は、男女それぞれが恋愛について語ります。そこでまさかカリスが恋愛を指南するとは…。

今までのお約束どうり、やっぱりキリヤはボコられます…。

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