本作品は、2010年に発売されたPCゲームが原作のアニメ。 原作ゲームのレビューでも記述したのですが、本作品は「田舎」という世界観が、これでもかと描かれています。 特にこのアニメ版では、各ヒロインたちの親が運動会にやってきたり、地域の人同士の交流が描かれていたりと原作以上に強調しています。 アニメーションで描かれる自然風景や造形物の描写は見事。 各キャラクタも、原作の個人ルートのシナリオ要素を上手く繋ぎ合わせて、一つの話に消化されています。 そうしたヒロインと主人公一馬の交流(時折恋愛感情)を描きつつ、次のヒロインたちの話の中に「他ヒロインたちを支えるキャラ」としての役割を与えられています。 そのため、一度そのヒロインの回が終わったからといって空気的存在にならずにしっかりと役割をこなしているのです。 一馬の存在も下手に優柔不断なキャラではなく、歩を始めとするサブキャラたちの後押しもあって、しっかりと成長していると感じました。 あるヒロインが足を挫いて、その子がどうしても一番になりたいという時に、彼は一言告げるとあとは行動で示しています。
勿論、この手のゲームが原作なのでお色気要素もしっかりと収録しています(苦笑
原作ゲームをプレイされた方には勿論、PCゲーム原作のアニメってどうなんだろう?という方に是非鑑賞して頂きたい作品です。 ゲームのメディアミックス展開としては充分な成功作品だと言えるのではないでしょうか。
ですね。
個人的には原作(ゲーム本編)より面白かった感がありましたけどw
この最終巻には第11話と最終第12話が収録されている訳ですが、第11話はとにかく「切ない」ですね。 まぁ「雨にふられて」というタイトルから大体想像つくと思いますけど。
そして第12話でセオリー通りというかハッピーエンド(の1つのカタチ)を迎えます。 全体を通してそれほど驚きはない展開でしたけど、中々面白かったと思います。
キャラ…ヒロインは皆魅力的かと(相変わらず声優さんの声も良くマッチしている印象)。 中でも伊吹のアニメ版での可愛さは(個人的に)異常。 合わせて主人公の弟の歩(あゆむ)くんの可愛さも異常w
音楽…原作のOPも良かったですけど、アニメのOPはそれ以上な印象があります。 「星風のホロスコープ」…個人的には神曲です(特にサビの展開)w EDテーマ曲も中々良いと思いましたけど。
総評…タイトルにも書いた通り、良くも悪くも王道ですね。 (本音を言うならば出来れば"あの娘"との結末じゃなく、ゲーム本編の真のメインヒロインである「あの娘」とのハッピーエンドにして欲しかったですけど)ゲーム本編を楽しめた方は勿論、そうでない方やアニメから入った方もそれなり以上には楽しめる出来にはあると思います。 因みに4/27にファンディスク(PCゲーム)「星空へ架かる橋AA」が発売予定ですが、「あかね色」にも出てきたよっちゃんや千歌姐さん、かさねちゃん(待望のw)や新ヒロインとのエピソードもあるようなのでファンは必見ですよ。
PS.姐さんが一馬(主人公)によそったご飯の量w得盛り過ぎでしょww あとその後の姐さんのさりげない行動に思わず笑いました(スズメバチw)。
追記:(余談ですが)しかし、こうなると「あかね色」「星架か」とアニメ化して、fengの"空3部作"で一番(ゲームとしての)評価が高い(個人的にも一番好きな)「青空の見える丘」がアニメ化してないのがやはり納得出来ない。 本当に今からでもいいから是非してもらいたいものです(絶対需要あると思うんだけどなぁ)。
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