増刷もされるほど売れに売れているアジア杯特集号。だが、中でも印象深かったのは前浦和監督フィンケの告白だった。日本代表、そしてJリーグの深さがわかる一冊。
2010年ベスト16進出の興奮を期待している方、お勧めしません。
作品内では一応実況中継しているアナウンサーがいて、それなりに感情をこめて解説していますが、
迫力はNHKの放送と比べると明らかに見劣りします。たぶん発売用に改めて解説を録音しているのだと思いますが、なぜこの様な様式にしたのかは疑問が残ります。個人的には、アジアカップのように回想インタビューを上手く配置して仕上げた方がよっぽど良い作品になったのではないかと思います。
ただし、日本の4試合がかなり沢山観られる点は良い部分だと思います。当時録画を忘れてしまった方には良い作品だと思います。
全試合ダイジェストではなく、フルで見たかったな〜。
インタビューもなんでうっち〜ないの?
写真でもうっち〜横向いてるし…、最悪。
とうっち〜ファンの娘が言いました。
まぁ、試合もだらだら観るよりいいし、全員好きだし、
好きな時に観れるので買って良かったそうです。
親である私もやっと名前と顔が一致してきました。
オシム監督率いる日本代表の初の国際大会の記録です。
日本 VS カタール 1-1
日本 VS ベトナム 4-1
日本 VS アラブ首長国連邦 3-1
日本 VS オーストラリア 1-1 (PK4-3)
日本 VS サウジアラビア 2-3
日本 VS 韓国 0-0 (PK5-6)
結果は4位でしたが、監督の意思、
日本代表の進むべき方向が選手にも浸透し、
選手とボールが連動して動く、リズムの良いサッカーが見られます。
良い攻撃をしていたものの、
決定力不足やちょっとした不運から得点が奪えず、
逆に相手の良い攻撃からの失点で、
結果はついてきませんでしたが、
過去の代表から明らかに進化している、
日本代表の姿があります。
また、優勝したイラクや、2位のサウジアラビアのプレーを見ると、
日本と同様にアジアの他の国も同様に進化し、
アジア全体のレベルが高くなっているということが良く分かります。
進化途中で病に倒れたオシム監督ですが、
理論的な反面、日本に対する愛情も感じられ、
このまま代表監督だったらどんな風に進化していったのかを考える上では、
このDVDは良い記録となっています。
良いDVDだとは思いますが、
【進化途中】と言う意味で、満点ではなくあえて星4つで。
「魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)するヨーロッパ市場では、ライバルの妨害工作の中で、非常に困難な交渉を強いられる場面は数多く存在する」。
サッカー代理人の実際の仕事や、その視点から見たヨーロッパや日本サッカー界について説明している本。著者はアルゼンチン生まれの日系三世。横浜マリノスで通訳として働いたことがきっかけで中村俊輔がイタリアへ移籍したときの代理人を務め、その後は、長谷部誠、長友祐都、岡崎慎治、阿部勇樹他、多くの日本人サッカー選手の海外移籍の道を切り開いてきた。
具体例は多くないが、ヨーロッパ各クラブとの交渉の舞台裏で学んだことを語っている部分は面白い。例えば、やり手のGMは手ごわいと思われがちだがそうではなく、能力のある人間は不必要に恐れることが無くて判断力もあるからむしろやりやすいそうだ。ドイツやイギリスは約束をきちんと守るが、ラテン系の国は1時間の遅刻は当たり前で、しかも笑顔で現れる。FAXなんか送っても見ないでシュレッダー行きだから、必ず電話する必要があるという。いずれにせよ、交渉ごとで楽観視して良い結果に至ったことは一度も無い、と断言している。
日本で評価の高いスペインリーグについて、少々辛口なのは意外だった。理由は各チームの近年の財政事情。金銭が絡む交渉を手掛ける代理人らしい視点だと思った。
選手のプライベートにかかわる話は少ないが、例えば長友については、移籍した最初の頃にイタリア人と1時間も談笑してるのを見かけて凄いなと思ったら、3つくらいの単語しか使ってなくて、この選手は日本人だけどラテン系だと思って感心したと書いている。移籍を希望する選手はじっくりりサーチし、特に長所を中心にアピールするのだそうだ。紹介ビデオの作り方や、成功するタイプの所見も述べている。近年、日本人選手のヨーロッパでの評価は高まっているが、売り込みに行けば話しを聞いてくれるようになったのであって、向こうから積極的に探しにくることはあまり無いという。FIFA公認代理人になる方法にも触れている。
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