LP時代、グッドマンの名盤といえば、エア・チェック集の「キング・オブ・スウィング」とこの「カーネギー・ホール」と相場は決まっていた。いずれもライブ盤である。従って音はよくないが、演奏内容には1回限りの緊張感が漂い、かつ、観客席と一体となった興奮が漏れ伝わってくる。これはもうスタジオ録音では絶対に望めないモノである。 戦前の昭和13年(と聞くと実感がわくのではないか?)に行われたこのコンサートは、クラシックの殿堂カーネギーホールで行われた初めてのジャズ演奏会であり、また、黒人と白人のジャズマンが、大観衆を前に同じステージに立った初めての演奏会でもあった。同じ年の暮れには「スピリチュアルからスウィングへ」と称するもう一つの重要なコンサートが同じホールで行われている。 白黒混合の演奏会には、顔をしかめる聴衆もいたというが、白熱のジャズ坩堝からはそのあたりの不穏当な様子はうかがえない。 演奏内容ももちろんだが、歴史的な価値という点で、ジャズ・ファンならば必ず備えておかなければならない、最重要作品である。
ついついレンタル店で手に取り、そのままレンタル。そして、次の日購入してしまいました。
アメリカではスポーツで現状の生活から抜け出すと言うサクセスストーリーがあるようですが、これはその真髄じゃないでしょうか?
スカウトから注目される主人公、しかし挫折や葛藤があり最後に・・・・。
リアルなティーンの生活も垣間見れて凄く感動しました!!
家族の事で喧嘩するシーン、日本人も家族を大切にするべきだなと思いました。
オスカー・ピーターソン、バーニー・ケッセルらをバックに有名なスタンダード曲を選んだ、1952年録音のプレスの佳作である。ミディアム〜アップテンポの曲では軽快なアドリブを聴かせるが、それにも増して"These Foolish Things"、"I Can't Get Started"、"Stardust"などのバラードは枯淡の境地とでもいおうか、彼特有の感性と音色に魅惑されてしまう。くつろいだ気分にひたりたい時などに絶好の作品だ。
56年にヴァーヴで録音された、テディ・ウィルソンのバンドにレスター・ヤングが合流した、あまりにも有名な一枚です。レスター・ヤングの作品は、40年代のものは音として馴染めず、むしろ若干枯れた味わいを楽しめる50年代のものを好んで聴いてきたので、本作も「ジャズ・ジャイアンツ 56」に比べると、陣容がすこし寂しいような気がしないでもないですが、語りかけるようなテナーのフレーズを心行くまで堪能できる、必須の一枚と言えるでしょう。また、ボーナス・トラックも収録されてはいますが、これだけ名盤の誉れ高い作品であるので、一曲と言わずデラックス・エディションのシリーズで拡大増補版を出してもらいたいです。
レスター最後のかがやきである。
Pres(プレジデント)と呼ばれた男の花道だ。
ピアノのテディにとっても久々の快演であり、
ドラムのパパ・ジョー・ジョーンズにとっても然り。
全員奇跡の往年の絶好調ぶりである。
諸兄はジャケットのレスターが首をかしげていないことに
気付いているだろうか? 斜に構えてマウスピースをずらすのが
レスターのスタイルだったはずである。
でも、ここでのレスターはかっこつけをやめたのだ。
いや、無意識にふっと“素”に戻ったのだ。
レスターの素顔がかいま見える最後の熱演。
ビリーも唄った「All of Me」に泣けてくるのは僕だけだろうか?
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