劇場に2回ほど観に行った。何回見ても笑えそうなので、2回で止めてDVD発売を待つ事にした…という程の面白さ。
西田敏行演じる落武者のユーモラスさが何ともいえない。同時期に「星守る犬」をやった人とは到底思えなかった。
深津絵里の可愛らしさもポイント。間違いなく彼女の代表作になるだろう。主題歌「ONCE IN A BLUE MOON」も西田敏行とのデュエットで歌っているが、これまた素晴らしい。
唐沢寿明がチョイ役なのも笑える。しかも医者の役というところは、あのドラマへのオマージュか?
今まではTHE有頂天ホテルが一番だったのだが、テンポといい内容の濃さといい、完全にこの作品の方が、それを凌駕してしまった。オススメです。
信長が琵琶湖のほとりに築城を命じた安土城は、築城後わずか数年で消失し、いまだにその全貌が明らかではない。この「火天の城」は、その安土城を築き上げた熱田の宮大工・岡部又右衛門の物語。
物語は「プロジェクトX」よろしく、設計の苦労、木材選びの苦労、人を束ねる苦労などが次々に紹介され、それらを西田敏行演じる又右衛門が家族や仲間の支えを得て乗り越えていくというもの。最初からゴールが見えているので、どれだけそれらの苦労を共感できるかが感動の鍵となるのだが、思ったよりはあっさりした印象。物理的な苦労よりも精神的な苦労、特に人間関係の衝突や葛藤がそれほど深く描かれていなかったために、気楽に見ることはできたが、ラストの感動は期待していたほどではない。
思うに、最近の邦画は観客にできるだけストレスを与えず、「どうぞそんなに堅くならずにご覧下さい」というスタンスのものが多いように感じる。同じく昨年の話題作の「剣岳」も然り。嫌な気持ちにならないのはいいのだが、現実はもっと厳しいはず。親切すぎるような気がしないではない。
西田敏行は期待以上でも以下でもないが、違和感をおぼえるほど熱演だったのは大竹しのぶ。巧いとは思うものの、ちょっと浮いていた。重厚さには欠けるとはいえ、バラエティに富んだその他の出演者も楽しい。ヤッターマン2号(福田沙紀)も可愛かったが、戦国時代ではないだろう。
三谷幸喜監督の最新作!
見る人を楽しませてくれるエンターテイメントな作品です。
今回私が「すごい!」っと思ったのは佐藤浩一!
ちょっと頭のゆるいベテラン俳優を演じてますが、ものすごくハマッってました(笑)。
最後の銃撃戦のシーンなんかかっこよすぎます!
とぼけた雰囲気、真剣になるほど笑いを誘う演技、「自分」と「役柄」がしっかりと演じ分けられていて、どちらにも好感がもてます。
映画の中で様々な人に慕われていますが、私もその一人になってしまいました。Good Job!
さて、情けない男を演じさせたら右に出る人はいないと思っていた妻夫木くんと、はすっぱな艶女、深津様!
テンポ良く進んでいくこの映画が、なぜか高校の文化祭をみているような、そんな親しみを感じます。
よい映画でした!
井筒監督作品は結構観る人を選ぶ事が多いと思いますが、
こちらは一般受けしそうな娯楽作品だと思います。
笑いと泣きのエッセンスが程よく散りばめられています。
突飛で練られたストーリー展開が面白く、特に中盤以降は引き込まれていきます。
キャスト陣はちょい役にもこだわりを感じる力の入れっぷり。
ジェームス・ブラウン世代なら鉄板なのかな。
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