森まゆみさんの著書が好きなので手に取りました。 デザイナーの松場登美さんの半生を、生い立ちから始まって現在まで聞き取り形式でまとめてあります。好みによると思いますが、聞き書き形式の為か、個性的なお二人のクセのある部分が上手に相殺されて、厭味の無い淡々とした仕上がりになっていて楽しめました。
群言堂という洋服のブランドのことはこれまで何も知りませんでしたので、商品開発や事業展開の経緯よりも、イベントの主催や古い民家の転用などの活動により興味を引かれて読みました。 最後の方に、石見銀山の世界遺産指定による集落への影響についても少し述べられています。 とはいえ、松場登美さんの波乱万丈も半生もかなり面白かったです。
町並みや暮らしに関するプロジェクトは、他地域の成功例を模倣するだけでは駄目だということを、改めて意識させてくれました。
ネタ晴らしをしてしまうと、本書の最大のポイントは16世紀後半のスペインによる隣国ポルトガルの併合とディアスポラ(離散民)となったポルトガル人の存在だ。石見銀山が世界の銀の流通の六割を担ったことがあるとか、Iwamiが日本の銀の代名詞であったなどはよく知られているが、大久保長安(これももう一つのネタ)によって導入された最新鋭の銀の精錬法がこうしたポルトガル人との共同作業であったという仮説は大変に面白い。
必要十分な内容です。(いちお私は20代の男です。)
レイアウトから見やすく、旅行先の定番から交通情報も
掲載されており、女性向けの編集とはいえ、週末旅行といった
かわいい旅行なら十分な内容と言ってもいいと思います。
また週末に旅行するに当たって、軽装軽量で行きたいもの。
このことりっぷは、小さく、薄く、軽い。かさ張ることがない。
小さな旅行のためのものです。
ただ、当然に他の分厚い案内本には情報量の面で確実に
負けてます。しかし週末旅行に焦点を当ててますので、
それは仕方ありませんし、正直、週末2日で掲載されている場所
全部まわれる人は、まぁいないでしょう。十分の掲載量なのです。
また今はインターネットが充実してますし、行き先のホテルの
ロビーなどにも無料のネットがある時代です。したがって、
この本を購入されたなら、この本で自分たちの旅行プランに足りない
ところをネットで補う形で、旅行を各々でカスタマイズされたら
いいと思います。
とりあえずこの本を軸にして松江と出雲が楽しめました。
一人旅でも二人旅にもおすすめです。かわいい週末旅行にどうぞ。
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