映像美が素晴らしい。日中の対立の狭間での苦悩、真理を求めて新興宗教活動にのめりこんでゆく姿が淡々と描かれるが、光りが射しこむ透明で静かな水底を感じさせるタッチで映像が統一されており、呉清源役のチャン・チェン(グリーン・デスティニーの山賊の首領役だったとはとても思えない)の抑制された演技と相俟って、孤高の天才棋士の澄明な精神世界の内奥に迫っている。孤独であるだけでなく、川端康成等との交遊もあった。その川端康成と自然の中で語らう場面等もこの上なく美しい。
本作はまた中国の監督が日本国内の戦前・中・後の諸相、例えば徴兵検査、食糧難や空襲等をこれまた淡々と客観的に描いた点でも注目すべき映画だ。
映像美の追求を優先しているので、映画自体はあまり説明的でない。良きライヴァルであり同志でもあった木谷実が、呉清源とは対照的に多くの優れた弟子を育てたこと(空海に対する最澄に例えることができる)や新興宗教・璽宇について予め知っておくと良い。例えば島田裕己著の新書「日本の10大新宗教」が参考になる。
歌はすてきです。でも、バタフライの所作はかなり気になります・・・
3歳と5歳の息子達が楽しんで作ってます。 火を使うところはお兄ちゃんがやっています。
カレーライスとショートケーキ(食パン使った)と蒸しパンがお気に入りのようです。
オムライスなどもあります。
8割りCGの構造です。ハリーポッターなどCG効果の映画は好きではなかったのですがコレは別格!出演者ファンではない人も必ず満足すると思いますよ。ただ天人役のテヒさんは役に追い付いてない様な気がしますね。まず天人で皆から慕われているソファが弱すぎ。あれなら誰だって一振りで倒せそう。演技には問題ないですがアクションシーンはまだまだって感じでした。その分ウソンさんが大カバーしてくれてるのでアクションシーンはただただため息が出る程素敵でした。三万人対一人の戦いのシーンは見事CGも使い大満足。お見事!ウソン氏☆テヒさんの演技力を考えて星一つ減らさせて頂きました。
これまで、アメリカ映画の衣裳に魅せられることは多かったし、イデス・ヘッドなど、一部のデザイナーに関しては、川本三郎著『忘れられた女神たち』などで、かなり詳しく知ることもできた。
でも、映画の衣裳デザイナーの歴史だけを網羅してくれる面白い本は、私の知る限りなかった。
この本はそれをやってくれています。イデス・ヘッドはもちろん、ディートリッヒのデザイナーだったトラヴィス・バントンや、『風と共に去りぬ』のウォルター・プランケットといったハリウッド黄金時代の衣裳デザイナーが、詳しく紹介されています。また、『俺たちに明日はない』のフェイ・ダナウェイの衣裳を担当して「レトロ」ブームを起こしたランクルや、『プリティ・イン・ピンク』のストレーカーなど、より近年のデザイナーの革新的な仕事も分析されています。
しかも、面白いのは、衣裳デザインの歴史を、アメリカ社会の変貌や、ファッション業界の変化や、女性の立場の変化などとともに語ってくれていること。そのため、議論に深みがあって、知的な刺激にもあふれていました。
ただ、心から残念だと思うのは、著者の川本恵子氏が、2008年に逝去されたということ。この本も、じつは1993年に出版された本の新装版=再出版だという。だから、ごく最近の映画については触れられていません。これは、かえすがえすも残念。この著者による、『プラダを着た悪魔』や『ジュリー&ジュリア』の論を読みたかったとつくづく思います。
それでも、これはハリウッド・ファッション史の傑作。衣裳デザインの面白さ、デザイナーの苦労(あまりに大変なのでアルコール依存症になっている人が多い)、そして何より、スターたちの魅力をいかに衣裳が演出してきたのかがよくわかって、じつに面白いです。映画のなかの衣裳を「発見」させてくれる一冊。
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