ピュアな2人の会話がとてもいい。人を好きになる気持ちの肯定感が心地よい。大好きだったあの人を思い出す。そして意表をついたもう一人の主要人物の存在が絶妙なスパイスとなっていて、この人物が出てくる場面では電車の中で笑いをこらえられなかった。この作者はきっととても物知りで頭がいいんだなと感じた。他の作品も読んでみたい。
結構分厚い本で、「ウチで仕事したかったり、興味が有る人間はコレ読んでしっかり勉強して下さい」と言わんばかりの極太特濃本。
それが最初にさらっと読んだ印象。だが実際メカ好きの人口をコレからも維持し続ける為に寄与している本だとも言える。 ・単純に視覚に訴える為の研鑽、研究、観察のプロセス。 ・豊富な絵付き資料と、無駄の無い現場の生の意見。 ・初期段階のコンセプト出しから、商品化までの調整。デザインから起こすマーケティング。 ・有名デザイナーとの共同製作フロー。
等、実際仕事をどう行っているか非常に想像しやすいメカニックデザイナー育成本のようだ。逆にいうと、「ここまで用意しなさいよ」 「伝える為にどれだけ尽くすか」といったプロのハードルの高さを体感できる素晴らしい本だと思います。 逆に購入してすぐに転売に出す人なんか一切楽しくないんでしょうね。宝の持ち腐れでしょう。
勿論評価は最高です。定価6000円なんか全く問題にならない内容です。
レアリティを逆手に取って非道を行う人よりも、適した人間の手に渡る事を切望します。
タイトルは逸材です。素晴らしい。
しかし、内容は…僕は中村さんの『リレキショ』『夏休み』『ぐるぐるまわるすべり台』
などの初期作品群が好きなので、最近の『100回泣くこと』などや本作などのタイプは
あまり好きじゃありません。
とはいえ、文体や小ネタなどのモチーフはいつもの中村さんらしいので、そこらへんは
十分に楽しめました。
ですが、総合的評価は☆3つですね。
でも、こういう作品が好みの人はたくさんいると思います。少しでも興味がある人は
読んでみてください。
昨日買い、今日2時間強で読み終わりました。淡々と描かれており、彼女と犬、バイクを中心に展開してます。結末は予想がつきましたが(セカチューを思い出させますね、だから比べてしまいました)主人公の思いの変化がうまく描かれていると思います。前半の幸せな部分の描き方は思わず笑ってしまう場面もあり、とても楽しかったです。後半は暗いです。最後をしめくくる心理状況があまり理解できませんでした。彼女の言葉とリンクさせているようですが、分かりづらかったです。
この作品は、すごく気になる。何が気になるかって、主人公の事とか、この続きとかが気になるのだ。でも、その疑問が心地よい形で残る。そんな感じ。
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