映画「マジック・クリスチャン」のサウンド・トラックとバッド・フィンガーのオリジナル曲とで一枚のアルバムになっている。「マジック・クリスチャン」は、リンゴ・スターが出演したコメディ。1曲目の「ComeAndGetIt」は、そのテーマ曲。作詞作曲、プロデュースをビートルズのポール・マッカトニーが担当。さすがポールというべきか、メチャ格好良い曲で、バッド・フィンガーのファンだけでなく、ビートルズ・ファンの方にもお薦めです。映画に使われた曲は178。アルバムの特徴は、プロデューサーが3人いるということでしょう。ポールは1のみ。トニー・ヴィスコンティが2371114。これ以外はマル・エヴァンスが努めている。 バッド・フィンガーは、ビートルズの作ったアップル・レ??ードの売れっ子で、ビートルズのような雰囲気の曲が多い。ビートリーな曲のお好きな方にはお薦めです。
待望の改訂版です。初版が97年の発売でしたがそれ以降の情報や写真の追加で完璧なバイオグラフィ本になっています。更にレア音源のCDの内容がアイヴィーズの未発表曲にバッドフィンガーのデモや別テイク、インタビューなどが収録されています。ファンには大満足の内容です。
70年に出たこのアルバムで彼らのサウンドに触れるのが理想的でしょう。
永遠の名曲「ウィズアウト・ユー」と元祖パワーポップ「嵐の恋」二曲を
聴けばアップルが生んだ最高のロックグループであることがわかります。
LP時代にはアップ/ミディアムとスローが交互に配された曲順に注意が払われています。
上記の二曲が素晴らしすぎるので目立ちませんが他の曲も傑作ぞろい。
ライブでは更にソリッドな音でドライブする「アイ・キャント・テイク・イット」、
実話が悲しいが美しいバラード「ミッドナイト・コーラー」、
ルーズでレイドバックした「ベター・デイズ」、カントリー調が楽しい「ブラッドウィン」
、幻のシングルでトムのメロディアスな「ビリーブ・ミー」などなど
バラエティに富んでいてビートルズを抜きにしてもクオリティが高い。
これだけのものを作れたのは当時の一流どころにもそう見当たりません。
リマスターも前回に比べて音の輪郭がくっきりしていて聴きやすくなっています。
ビートルズに比較されたのは悲劇でしたが、この音はバッドフィンガーしか出せませんね。
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