この本にはエウテュプロン、ソクラテスの弁明、クリトン、以上三つの対話篇が収録されています。テキストの編纂者はバーネットなので、テキストに関してはOCT(Oxford Classical Text)と同じですが、こちらにはバーネット自身による詳細なコメンタリーがついています。 ですから、読む対話篇がエウテュプロン、ソクラテスの弁明、クリトンの中のどれかに限られているのであれば、OCTを買うよりもこちらを買ったほうがお得です。
以前読んだ就活本(詳細失念)に「同じくらいの能力を持つ候補者が複数いたら、
出身大学より出身中学/高校を見ますね」と人事担当の方のコメントがあったのを思い出した。
その方によると「子供の頃にいかに頭を使って考えてきたかがわかる」とのこと。つまり
「暗記でなんとかなる大学入試より地頭のよさ(頭の柔らかさと回転の速さ)が必要になる
中学/高校の入試を突破したヤツのほうが頭の回転は速いから」だそうである。
なるほど、とフツーの公立高から2浪し、偏差値でいうと真ん中あたりの大学を1留して卒業した、
自他共に認める頭の回転が鈍い私には耳が痛い話だったのでよーく覚えている。
まえがきに<「考える力」のベースとなる知的能力を「地頭力」と定義した>とある。
そしてその「地頭力」を「フェミル推定」で鍛えようというのが本書のテーマだ。
というと、なんだか難しそうに聞こえるが、大本のネタは「ビル=ゲイツの面接試験」に近い。
ポイントとなるのは「仮説思考」「フレームワーク思考」「抽象化(単純化)思考」と言われればピンとくると思う。
その手の本を読んだことのある方なら今度は
「それらを日常やビジネスで実際に使えているか」という確認の話になってくる。
レビューを読んでいるあなたはどうだろうか?
本書の構成は速読と復習に非常に優しい。各章の末尾に「まとめ」があり、
最後の9章ではフェミル推定以外のツールを少し紹介し、
さらに巻末には参考文献とフェミル推定の練習問題がついている。
仮説思考・フレームワーク・シンプリシティの本を1冊ずつ読むよりも、
簡潔にまとまっているので、それらの本を積読している私にはちょうどいいの本だった。
でも、現実にこれらを使いこなし、さらに行動に結びつけるのが一番大変ですよね。日々精進
第一章のタイトル「何をどこまで知ることができるか」は、歴史的な事項を扱う上では基本的な視点である。あたかも何もかもしっているかのように著述することもできるし、断片的な事象を羅列して、推論を展開することもできる。最初に、どの程度の情報のばらつきがあるかを示しておくことは、読者に対して真摯な態度だと思う。 アテナイとスパルタのの戦争であるペロポンネソス戦争の時代のことで、紀元前404年アテナイの無条件降伏で終わったことと、ソクラテスとの関係を、この本で読むまで知らなかった。「スパルタ」は、今では日本語で教育の仕方の名称になっている単語だ。 最初と最後の章を読んだだけでも、ソクラテスが歴史の中で、生き生きとよみがえってくるような気がする。
柔らかい笑顔が印象的なキム・レウォンが、恋愛一切抜きのハードボイルドな役を演じているのが見ものです。
アイドル俳優ではないことが分かると思います。
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