古い言葉だがギターの弾き語りで始まる。73年頃になるとバックバンドを引き連れてコンサートをするミュージシャンが多く、じっくり静かに弾き語りというのは徐々になくなりつつあった。こうして聴いてみると懐かしく新鮮に聞こえてくる抒情詩だ。
オイルフィットブラザーズはカントリーロック。これもなかなか今では聴けないサウンズだ。中川五郎「虹の民」「祝婚歌」優しさでおおわれた歌でじっくり聴ける。「プカプカ」ディラン'Uではなく西岡恭蔵である。ブルージーの演奏ではないがやはりこれもじっくり聴ける。
はちみつぱい「こうもりが飛ぶ頃」「煙草路地」この頃の彼らの演奏が聴けるの嬉しいし、彼らの原点を探る意味において貴重なものだ。高田渡「私の青空」日本で一番古いジャズのスタンダードをするなんて素晴らしい。ご多分にもれずバックバンドを使っているがデェキシーバンドバンドであるところが一味違う。
最後にディラン'U夕闇が迫るころのステージであろう。説得力のある彼らのステージは観客を十分に惹きつけたことだろう。
探していた音源『春一番』、やっと手に入れることが出来ました。いつ聞いてもホッとする高田渡の『生活の柄』。久しぶりに聞いたこの人、中川五郎の『Come To My Bedside』。ディランIIは荒削りですがライヴの良い面を味わえます。大塚まさじも『今日は本当に楽しかったし、またこういうことがあればイイ。』と喋っています。ラストの『男らしいってわかるかい』では一緒に歌い出す観客の歌声が入ってイイ感じです。あの時天王寺野音で一体となった人達、光景を思い起こすことでしょう。値打ちはあると思います。
噂に聞いていた、砂川のア チェンジ イズ ゴナ カム!フォークソングの多い中、会場でどう評価されていたのか知らないが、早すぎたソウルシンガーの出現…そして、急逝。もうライブで聞けないこの歌手の貴重な録音は、聞く価値あり。
30年近く前の今頃の季節・・・中学3年であった自分は、来たるべき受験にただ焦燥感と寂寥感を抱くだけだったのだが、このアルバムが、「のんびりあわてずと言い聞かせ、季節の風は耳打ちしてくれます「ゆっくりかまえていきればいい」と」なんてフレーズに代表されるように十分僕の心を癒してくれた。「なんて優しい唄なんだろう。」と素直に思った。 そして早30年近くたち、なんとCD化。もう聴けないと思っていたに・・・ やはり今聴いても癒される。いまだに必要とする唄なんだ。あれから歳はとったが、唄に求めるものは一緒なのかもしれない。 ゆっくりかまえて生きればいい。
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