amazonからの荷物を開けて、本の表紙を見た瞬間、心が踊りました!
私の大好きなアランとエドガー!!
イラストの色合い含め、素晴らしい表紙だと思います。
シックな紺色で「萩尾望都」の文字、その周囲に入る赤い文字も綺麗です。
この表紙を見るたびに幸せな気分になります。今、部屋の目立つ場所に飾ってます。
内容も非常に豪華で盛り沢山です。
とにかく読み応え充分!!
初心者、マニアファン、どちらが読んでも100%楽しめる構成となっています。
特に最後の巻末漫画『月蝕』には心がうち震えました。
表紙があまりにも美しく素晴らしいので、もう一冊買って保存用にしようと思います。
まず、重々しく古臭い音楽や効果音が邪魔だ。
この作品では、痛々しいほどの透明感を大切に表現していただきたかった。
声優さんの演技についてはそれ程違和感はなかったが、キャスティングはもう少し検討されるべきだったと思う。
1巻の方でも指摘されていたが、エドガーとアランの声が聞き分けにくい。
この二人は対照的な中心人物であり、きちんと差別化されなくては音声ドラマとして成り立たない。
斎賀さんは男性的な低音が持ち味の方だが、子供っぽく女性的な性格のアランを演じるには声質が硬すぎるように思う。
漫画界の歴史的名作ということで、すべて意欲が空回りしている感がある。もっと軽く普通に創った方が、原作の雰囲気をよく出せたのかもしれない。
猫のゲバラが菱川さんに化けて白湯の働く職場に。実は白湯には不思議な能力があり。
私たちは毎日顔を合わせていても、お互いに知っているようで知らない。わかっているようでわかっていない。同じものを見ていても、同じように見えていない。
当たり前のことかもしれないけれど。
菱川さんの優しい人柄を、ゲバラを通して白湯が知っていく過程に胸がじんわり温かくなりました。
だんだん猫のゲバラの化け度はアップします。
この話、続きはあるのかなぁ…
18世紀のヴェネチアを良く調べて、町の感じを伝えようとする努力が凄い。ヴィヴァルディーが孤児院に関係していた事は知っているが、性格の良い孤児の娘達に絡んで進む話は、とてもよく描けている。何と言ってもコルティジャーナ(高級売春婦)を取り上げて、物語の中に巧みに織り込んだ手法は見事であろう。
消えた楽譜を追求して、その結果得られたもの、素晴らしい物語に仕上がっている。
ただ一つ、この話は、物事をすっぱり割り切って考えるのが好きな人には向かない。何となくぼやけて、余韻を楽しめる人に、強くお奨めしたい。 折太郎
この作品が発表される以前のいわゆる「難病もの」といえば、「限りある命を前向きに生きるわ!」的な、パターン化したメロドラマしかなかったように思います。
そんな時代に描かれたこの作品は、読者にとって大きな衝撃だったと思います。
勧善懲悪しかないアニメの世界に、ガンダム等の富野作品が出て来た時のように。
人は何故生まれて来るのか?存在って何なのか?
リューの問いかけは、人間そのものの永遠のテーマであると思います。
だからこそこの作品は、今でも色あせず人の心を打つのだと思います。
生きることに迷っている人、命について考えている人、とにかくたくさんの人に読んでほしい名作です。
私たちもグラン・パのように、どれほど時間を経てもリューを忘れられません。
いつかどこかで彼女にあったら笑ってこう言うでしょう。
「やあ、久しぶり。忘れてなんかいない。ちゃんと覚えてるよ」と。
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